国際色豊かな環境での脳科学研究

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多彩な文化的背景をもつメンバーと脳の不思議を議論

スーパーグローバル大学として国際化を加速する広島大学は「世界をキャンパスとして展開する広島大学改革」を進めています。外国人教員や女性教員の増員を基盤に、世界各国から広く大学生・大学院生を受け入れており、多彩な文化背景をもつ研究者や学生が教育・研究を展開しています。

私達は外国人教員(これまでに3名)と外国人学生(これまでに5名)とともに英語での議論を日々重ね、週1回のProgress report / Journal clubを通して脳科学を学んでいます。

A part of members showing internationality

国際共同研究と産学連携

また、国内外からの共同研究を受け入れ、実際に共同実験を広島でおこなったり、製薬企業との共同研究も積極的に行っています。

実際、最近小野薬品工業との国際共同研究を進め、慢性ストレスに対する抗ストレス効果をもつ化合物を見出し、プレス発表や論文発表を通して広く社会へ発信しています。

広島大学プレスリリース:脳の炎症に作用する TSPO を標的とした新たな抗うつ薬候補を発見

Nozaki K, Ito H, Ohgidani M, et al. Antidepressant effect of the translocator protein antagonist ONO-2952 on mouse behaviors under chronic social defeat stress. Neuropharmacology. 2020;162:107835. [Link]

Summary of Nozaki et al. (2020)

相澤 秀紀
相澤 秀紀
教授

宮城県出身、博士(医学、千葉大学大学院)。精神科での経験を背景に神経解剖学・生理学を活かした研究で疾患の病態生理に迫りたい。

関連項目